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2003年7月30日

会の名称および目的の変更についてのご挨拶

ろう・難聴教育研究会(旧TC研)会長 伊藤政雄

みなさま、ますますご清栄のことと、お喜び申し上げます。
 常日頃のトータルコミュニケーション研究会(TC研)の活動へのご理解ご支援ありがとうございます。

 このたび、第26回TC研大会・総会(7月30日)で、会の名称および目的が下記のように変更となりました。慣れ親しんだ会の名称・目的の変更ですので違和感をもたれる方もいらっしゃるとは存じますが、ろう教育の変革に取り組んできた姿勢は今後も変わることがありません。

本会の名称をろう・難聴教育研究会(旧トータルコミュニケーション研究会)と称する。 本会は、手話を基盤とするろう・難聴教育に関する実践・研究をすすめることを目的とする。

 TC研は、1975年の聴覚障害教育国際会議(東京)の「利用可能な全ての手段を使って100%のコミュニケーションの実現を目指す」トータルコミュニケーションの理念と実践の報告に衝撃を受け、まだ口話主義の考え方が支配的な日本のろう教育の変革をめざし「ろう教育に手話を」の実践と運動を行いつつあった有志が集まって発足しました。
 TC研は、トータルコミュニケーションの啓蒙・普及・実践・研究を目的としてきましたが、「ろう教育の変革」を求める思いに支えられてきたがゆえにその活動や運動は、決して研究会の名称や目的にとらわれることなく広く柔軟に行なってきました。とはいえ、ろう教育の変化とそれを取り巻く状況の変化の中で研究会の旧態然とした名称と目的が活動と運動の手かせ足かせになってきた面もあり、その変更について検討を重ねてきました。

 「ろう教育の変革」という大目標が不変であれば、TC研の名称と目的を変更することに臆病である必要はありません。時代の変化に合わせ「ろう教育の変革」という大目標に向かってTC研は新しい名称と目的で活動の活性化を図ります。今後ともよろしくご理解ご支援いただきますよう重ねてお願いいたします。